無印良品の家

BRANDING, COMMUNICATION, DIGITAL

Facebookが日本でユーザー数を増やしていた2010年、マスメディアを使わないSNSコミュニケーションのの活用が模索されていた。その中でも一際目立っていた『無印良品』。Facebook、Twitterアカウントのフォロワー数は、大手企業を尻目に群を抜いて多かった。そんな背景の中で行う『無印良品の家』の認知拡大キャンペーン。どのような企画がふさわしいかという問いが用意されていた。

CREATIVE IDEA

実は無印良品の販売している商品数は7,500点。
その中には『ボールペンから家』まで商品が混在している。無印良品のファンは多いけれど、『家』を本気で販売していることを知っているお客さんは1割に満たない。7,500の商品数と、家。ならば『家の中丸ごと無印良品』というモデルルームを作ったら無印良品のお客さんは本当にその家に住みたいのだろうか?いや、無印良品はお客様を満足させられるのだろうか?壮大なる問いをたて、『ぜんぶ、無印良品に住もう』キャンペーンが始まった。

DESIGN SOLUTION

『無印良品の家』Facebookアカウントのフォローを促すため、本体『無印良品』で『ぜんぶ、無印良品に住もう』キャンペーンの告知を行った。
応募の条件はただ一つ。『無印良品の家』Facebookアカウントをフォローすること、あるいはTwitterで無印良品の家の投稿をリツイートすること。Facebookアカウントはキャンペーン公開直後からフォローワーが伸び始め、1週間で6万人のフォロー=応募を受けとることになった。
1週間の募集期間に対し発表は2ヶ月後に設定し、その間Facebookでは無印良品の家の工夫されたポイントを画像や動画付きで投稿を続け、商品理解を深めてもらう期間とした。
同時に今回の当選者は実際に東京・国立にあるモデルルームに2年無料で住んでもらうことになるので、本当に住みたい意気込みをMUJI NET社に送付してもらうことで、応募者のスクリーニングを行った。応募者のあまりの熱量に、SNSコミュニケーションの際どさを実感しながらのコンテンツ投稿を行なった。2年後、このキャンペーンを知るマガジンハウスの編集者から書籍化の依頼が来て『ぜんぶ無印良品で住んでいます』という本になった。

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