|1|学び直すところから始めた、デザインの前のリサーチフェーズ
単なる見た目の刷新ではなく、在り方そのものの再構築を目指す本プロジェクトでは、月に数回のワークショップを実施。社員自らが、以下のような知的基盤の学習に取り組んだ:
・ ヨガの歴史・哲学・格言(八支則など)
・ インドの美術・文様研究
・ インテリアデザインの原理
・ 国内外のコミュニティ形成の最新動向
これにより、スタッフ一人ひとりが「ヨガスタジオとは何か」「私たちは誰に、どんな体験を提供するのか」を深く考え、表層ではなく本質からブランドを捉え直す土壌を作った。
|2|時間軸で分かれる"新しいペルソナ"の発見
ワークショップで特に印象的だったのが、時間帯によって異なる生活スタイルを持つ顧客層の存在の再認識である。
朝:アーリーワーカーや育児前の母親
昼:フリーランスやセカンドキャリア層
夜:仕事帰りの会社員・OL層
これらのペルソナが、同じ「ヨガ」というアクティビティを媒介に、スタジオを「時間を越えて共有する場」として利用していた。この洞察が、"サードプレイス"という新たなコンセプトの中核を生んだ。
|3|"3rdプレイス"を体現するロゴ・ビジュアル・空間設計
リブランディングでは、「3rdプレイス」というコンセプトを軸に、ロゴ、キービジュアル、インテリアデザイン、Webサイトまでトータルに再構築した。
ロゴデザイン:八角形に囲まれた「Lala Aasha」の文字は、ヨガの八支則を象徴し、人と人とのつながり・広がり・調和を表現。
キービジュアル:インドの植物とヨガポーズを組み合わせ、自然×身体の調和を描写。
カラー設計:ビジュアルから抽出したアースカラーをブランドカラーとして設定。
インテリア:14店舗それぞれで異なっていた空間を、ナチュラル・オーガニック・静けさを共通テーマに再設計。
|4|Webデザインにおける"主役は訪問者"という思想
新しい公式Webサイトでは、
・ キービジュアルを大胆に使いながらも
・ ナビゲーションや情報構造は極限までシンプルに抑え
・ 予約や店舗案内などの動線はストレスなく到達できるよう設計
特にこだわったのは、「訪れる人が主役である」というUX思想。
|5|"続けたくなる場所"こそ、これからのヨガスタジオの価値
ララアーシャは、「効くヨガ」ではなく、「続くヨガ」を提供するブランドへと進化しつつある。
今回のリブランディングでは、
・ 身体だけでなく、時間や関係性にも働きかける
・ 孤立しないでつながれる場を提供する
・ ブランドに触れるすべての接点で、一貫した"安心感"を届ける
という3つの思想を形にすることで、"通う場"から"心が帰ってくる場"へと、その役割を変化させた。