島の未来を託す“語れる一本”——由布島のKey Product開発プロジェクト
西表島から水牛で海を渡るという唯一無二のアクセス方法で知られる、沖縄の小さな離島・由布島。これまで観光を中心に成り立っていたこの島も、コロナ禍による観光客激減という現実に直面し、新たな収益源を模索する必要に迫られていた。
そのなかでの提案は、「物販」の強化。
そして、その第一弾として開発したのが、島の名を冠したオリジナル泡盛だった。
しかし、これは単なる土産物ではない。観光地としての魅力を商品というかたちに昇華させ、島の新たなブランド価値を体現する、由布島の“Key Product”としての開発プロジェクトだった。
観光に来られなくても、由布島の記憶や風景を手に取って感じてもらえるように——。泡盛という形で“島の物語”を届けることは、観光依存型の経済から一歩踏み出し、ECや物販を通じて新たな収益源を築くための第一歩でもあった。島の空気、文化、誇りを一本のボトルに託し、どこにいても由布島とつながれる体験を生むこと。それこそが、このプロジェクトに込められた最大の使命だった。