|1|TOTOのブランドパーパスを、視覚と言葉で届ける
TOTOが持つ技術力・信頼性・美意識といったブランドの本質を、“目に見えるビジュアル”と“伝わるコピー”に変換することからプロジェクトは始まった。私たちは、製品ごとの特徴や設計思想を丁寧に掘り下げ、それぞれのセールスポイントを際立たせるために、以下の方針を採用した:
・ ブランドパーパスに根ざしたグローバル共通の訴求軸の整理
・ 販売会社が自国のユーザーにそのまま展開可能なストーリーフレームの構築
・ SNSやECでも使いやすい、トーン統一されたキャッチコピーとビジュアルの作成
これにより、製品スペックを超えた“意味のあるブランド体験”を視覚と言語の両面で届ける基盤が整えられた。
|2|洗面空間に調和する、質感重視のキービジュアル制作
TOTOの水洗製品の魅力を伝えるには、製品単体の撮影ではなく、空間との調和が不可欠である。海外の最新インテリアトレンドをリサーチした上で、洗面所という生活空間全体の中に商品が自然に溶け込む構成を採用した。
・ 素材のディテールや仕上げの美しさが伝わるライティング設計
・ 質感が活きる背景設計とナチュラルな色調
・ 洗面空間の使用シーンを想起させる生活感のあるインテリア演出
これにより、ユーザーが「この空間にこの製品を置いてみたい」と想像できるようなビジュアルが完成した。
|3|3DCGと実写を融合した、コスト効率の高い制作設計
広範な製品群と複数の市場に対応する必要がある中で、制作予算を抑えながらも表現の質と柔軟性を保つ工夫が求められた。
そこで私たちは、
・ 製品は3DCGでリアルに再現
・ 一部のインテリア小物や背景は実写で撮影
というハイブリッド手法を採用。これにより、高精度のビジュアルと現実感を両立しつつ、製品追加や色違いなどの変更にも迅速に対応可能なフローを実現した。
|4|空間提案を含むキービジュアルで、“使いたくなる”製品へ
ただの説明用写真ではなく、生活空間に馴染むスタイリング提案を盛り込んだビジュアルを重視。製品そのものの機能美だけでなく、「その製品を使った暮らしがどんなに美しいか」というビジョンを映し出すことで、ユーザーの購入意欲とブランド好感度を同時に高める。洗練されたインテリアに配置された水洗商品が、“選ばれる理由”を静かに物語る設計である。
|5|フルCG化による空間演出の自由度と拡張性
プロジェクトの後半では、空間そのものもすべてCGで構築するアプローチを採用。これにより、
・ 現実では難しい空間サイズ・素材・光源の調整が自在に行え、
・ グローバル市場でのトレンドに即した空間演出を多数パターン制作可能に。
・ 各国の販売拠点が自国仕様に合わせてアレンジ可能な素材を共通基盤から取得できるようになった。
結果、制作効率とグローバル展開の柔軟性を両立する、拡張可能なビジュアル資産が構築された。