LE CREUSET

COMMUNICATION

我々がブランディングにおける戦略の重要性に初めて気づいたはじめてと言っていい仕事。設立直後のル・クルーゼジャポンからの依頼。オーダーは日本におけるF2層での認知を7割まで上げること。使用メディアは雑誌広告数誌。

CREATIVE IDEA

ル・クルーゼは一般的な鍋としては非常に高価である。ならば高価な理由として『機能』を訴求したくなる。しかし『機能』で戦えば『機能』で負けるのが常だ。ル・クルーゼの強豪として有名なティファールはCMで『取っ手が取れる』機能訴求をしている。ティファールとル・クルーゼ。スチール鍋とホーロー鍋を価格で比べればスチール製のティファールの方が断然安い。これでは勝ち目はない。でも女性は価格と機能だけで鍋を選ぶのだろうか?例えばカバンはどうだろう。物入れとしての機能性を価格だけでカバンを選ばない。ファッションアイテムと鍋を並列で考えるのには多少無理があるにせよ、ル・クルーゼの持つ『かわいいさ』はティファールの機能性と十分に戦えるのではないか?ここで戦略として料理雑誌に広告出稿することはず、堂々とファッション誌に出稿する戦略をとった。 

RESULTS

高級ファッションブランドと並んでも見劣りしない『鍋』の広告とは?商品は常にベストルックな方向からだけに固定し、ル・クルーゼが年に一度発売する特別色を『Seasonal collection』として発表する。色名『Chesnut(くるみ)』『Dune(砂漠)』『アンティークローズ』『わさび』から発想し、それぞれの世界観を他のハイブランドに負けない1ビジュアルに仕上げていった。

CREDIT

what:
Advertisement

Brand:
LE CREUSET

when:
2007-2011

Who:
Creative Direction
Katsunori Nishi

Art Direction
Miho Kariatsumari

Agency:
ADK

Client:
LE CREUSET

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