Overview
台湾の若年層では“メイクしない日常”が浸透し、UVに肌補正や毛穴カバーの機能が求められるように。従来のフェイスUVは軽さやトーンアップ効果は好評ながら、毛穴カバー力に課題があった。こうした背景を受け、「トーンアップ+毛穴カバー」を1本で叶える新UVを開発。忙しい朝でもこれ1本で理想の肌印象を実現する、ベースメイク代替商品として設計された。パッケージも視認性と機能訴求を両立し、若年層の使用シーンに最適化している。
台湾の若年層では、平日はフルメイクを避け、日焼け止めと軽いスキンケアのみで過ごす“ライトメイク”が主流に。こうした流れの中で、肌を守るだけでなく、自然にトーンアップして見せる機能付きUVが、毎日の必需品となっている。この背景には、平均気温の上昇や、マスク着用の習慣、さらには韓国の美容文化への憧れが影響しており、特に「毛穴レスでなめらかな肌」への関心が高まっている。
多くのフェイス用UV製品、特に「アクアリッチ」などは、使用感の軽さや自然なトーンアップ効果には定評がある。しかし、毛穴の凹凸カバーに関しては十分とは言えず、ユーザーからは「もう一歩ほしい」との不満が多く寄せられていた。特に、毛穴の目立ちやすい暑い季節やマスク下の肌悩みが増えたことで、ただのUVでは物足りないと感じる層が増えていた。
そこで開発されたのが、トーンアップ特化型の新フェイスUV。これは単なる改良ではなく、「忙しい朝、これ1本で外出できる肌」を実現するベースメイクの代替プロダクトとして設計された。
コンセプトは以下の3点に集約される:
・肌色をナチュラルに補正(トーンアップ)
・毛穴をソフトフォーカスのようにカバー
・時間をかけず理想の肌印象に仕上がる
この商品は、アクアリッチが苦戦していたフェイスUV市場の再挑戦でもあり、ライトメイク層のニーズを的確に捉えた戦略的商品である。
パッケージは、「トーンアップ+毛穴カバー」という2大機能を視覚的に伝えることを最優先とした。具体的には、液剤の色味をモチーフにしたビジュアルで、“くすみが晴れる”印象を演出。
商品棚でも一目で役割が分かるよう、訴求ワードと視認性のバランスを徹底調整。また、若年層にとって「持ち歩きたいかどうか」は購入の重要な基準のため、手に持った時の質感=“手触り”にもこだわり、日常で愛着を持って使えるデザインに仕上げた。
Date | 2024.05 |
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Industry | 化粧品 |
Location | 台湾 |
Link | https://www.kao.com/tw/products/biore/ |
01 | 他Biore UVシリーズとの親和性活用 |
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02 | シリーズの機能性訴求 |
01 | トーンアップと毛穴補正という大きな2つの機能の強調 |
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02 | コアターゲットである若い女性に刺さるパッケージ開発 |
Grand design