Projects

空質空調社の強みとして訴求していくポイントは大きく３つあります。１つはメインのAir solution これは、換気と空調が合わさることでどのようなソリューションをもたらすのかをHOMEOWNERに向けた紹介ページとBUSINESS OWNERに向けた紹介ページとPROFESSIONALに向けた紹介ページに入口を分け、各施設に対してユーザーが抱える課題をどのような機器でソリューションするかを見ることができるサイトになっています。

2つ目は空質ソリューションのデバイス技術、パナソニックの独自技術であるnanoeとziainoを世界的に普及させるため、専用のソリューションページを制作しています。これらの技術は日本の空気質技術の高さを示すものとして、パナソニック製品だけでなく、他の日本メーカーにも採用されています。コロナ禍以降、空気質への関心が高まる中、nanoeXとziainoの技術を用いたソリューションを紹介するページを作成し、他企業とのタイアップ広告なども展開しています。

3つ目はパナソニックのスマートコネクトとコントロールの技術、空気質の見える化やコントロールを行うことでより快適な空気環境を整えることに役立つことを啓蒙するサイトを制作。ユーザーのロールプレイングで選択することにより自分に最適な機器がレコメンドされるページ内アプリを制作。

グローバル市場に最適化しながら、一貫したブランド体験をどう届けるか？

パナソニックの空質空調社は、換気・空調・空気清浄といった“空気の質”を扱う専門事業としてグローバルに展開している。なかでもアジア・大洋州地域は、世界全体の製品出荷量において重要な比率を占め、国ごとに異なる気候・ニーズ・言語・製品仕様に対応する高い柔軟性と戦略性が求められる市場だ。

本プロジェクトの最大の課題は、「グローバルで統一されたブランドイメージを保ちつつ、各地域の販売現場に最適化された情報設計とプロモーション導線をどう実現するか」という、“一貫性”と“地域適応”の両立である。さらに、コロナ禍以降「空気の質」が消費者にとっても企業にとっても重要な関心事となり、nanoeやziainoといった先進空気テクノロジーの価値訴求も新たなミッションとなった。

我々はこのプロジェクトを通じて、単なるWeb制作やツール開発にとどまらず、「メーカーのグローバル販売戦略を、現場起点で支援し、ブランドの体験価値として可視化する」という本質的な支援を行った。その成果は、効率性・汎用性・ビジュアル一貫性を兼ね備えたWeb構造の構築により、海外販売戦略支援のひとつの完成形として考えている。

｜１｜ アジア・大洋州リージョンの重要性

パナソニック株式会社 空質空調社は、世界に37のグローバル拠点を展開しています。中でもアジア・大洋州地域には10の拠点があり、特に重要な市場として積極的なマーケティング施策が行われています。

｜２｜ エアコン市場の特性と戦略的対応

エアコン製品は、地域ごとの気候やニーズに応じて仕様が異なるため、それぞれの市場に最適化された販売戦略が求められます。こうした多様な製品展開に対応するには、効率性と柔軟性を両立した戦略が必要です。

｜３｜ マレーシア拠点の戦略的役割

空質空調社において最も製品の出荷量が多い大型空調製造拠点はマレーシアにあり、この拠点がグローバル戦略の中核を担っています。ここでウェブサイトのベースとなる構造設計を確立し、各地域の販売会社に合わせて商品情報を部分的にカスタマイズする手法を採用しています。

｜４｜ 効率と統一感を両立したWEB展開

キービジュアルやイメージビジュアルは全リージョンで共通化しながら、地域ごとの製品に合わせて一部内容を調整。この手法により、効率的でありながらブランドとしての統一感を保ったウェブサイト展開が実現されています。

｜５｜ ブランドの一貫性と地域適応の両立を実現

共通のキービジュアルと骨組みを活用しつつ、各地域の製品特性に合わせた部分カスタマイズを行うことで、ブランドの一貫性と地域適応の両立が実現されました。これにより、グローバル全体での効率的な展開が可能となり、ユーザーにとっても直感的で信頼感のあるブランド体験を提供できるようになりました。