Overview
TOTOの水洗製品を海外市場に向けて発信するため、空間提案を含むフルCGのキービジュアルを制作。グローバルで一貫したブランド体験を届けるために、日本品質の技術力や美意識を“世界共通言語”で表現するビジュアルと言葉を開発した。製品を単体でなく空間内に自然に溶け込ませ、海外のインテリアトレンドを取り入れた構成で高い訴求力を実現。3DCGと実写を融合することでコスト効率と表現の自由度を両立し、各国で展開可能なビジュアル資産を整備した。
TOTOのブランドイメージを海外に訴求するためにECサイトやSNSで使用する広告表現を作成。TOTOの持つ強みをそれぞれの切り口でビジュアライズとコピー化することでTOTOのブランドパーパスを広くユーザーに届けることに貢献した。
TOTO水洗の商品キービジュアルを作成。海外のトレンドを踏まえ洗面所のインテリア提案と合わせて商品の質感が洗面所空間にマッチする商品カットを制作。3DCGとインテリア小物を部分的に撮影することで予算を抑える事ができた。
TOTO水洗の商品キービジュアルを作成。海外のトレンドを踏まえ洗面所のインテリア提案と合わせて商品の質感が洗面所空間にマッチする商品カットを制作。3DCGとインテリア小物を部分的に撮影することで予算を抑える事ができた。
TOTO水洗の商品キービジュアルを作成。海外の最新トレンドを踏まえ、インテリア提案と合わせて商品の質感が空間にマッチする商品カットを制作。フルCGで制作することで、自由度の高いインテリア空間を制作できた。
TOTOは、日本国内では圧倒的なブランド力と製品信頼性を誇るトップメーカーであるが、海外市場における価値訴求は必ずしも簡単ではない。陶器技術の高さ、革新的な水洗テクノロジー、丁寧なアフターサービスといった強みを、世界各国の文化や価値観に合わせて「翻訳」し、統一感のあるビジュアルで伝える必要があった。
本プロジェクトの課題は次の通り:
TOTOの商品価値を、海外市場でも一貫して伝えながら、各国の販売会社が使いやすいビジュアル表現と情報設計に落とし込むこと。
このプロジェクトは、単なる販促物の制作にとどまらず、「日本ブランドがグローバル市場で共通の理解と共感を得るための、戦術的表現開発のモデルケース」として考えた。
TOTOが持つ技術力・信頼性・美意識といったブランドの本質を、“目に見えるビジュアル”と“伝わるコピー”に変換することからプロジェクトは始まった。私たちは、製品ごとの特徴や設計思想を丁寧に掘り下げ、それぞれのセールスポイントを際立たせるために、以下の方針を採用した:
・ ブランドパーパスに根ざしたグローバル共通の訴求軸の整理
・ 販売会社が自国のユーザーにそのまま展開可能なストーリーフレームの構築
・ SNSやECでも使いやすい、トーン統一されたキャッチコピーとビジュアルの作成
これにより、製品スペックを超えた“意味のあるブランド体験”を視覚と言語の両面で届ける基盤が整えられた。
TOTOの水洗製品の魅力を伝えるには、製品単体の撮影ではなく、空間との調和が不可欠である。海外の最新インテリアトレンドをリサーチした上で、洗面所という生活空間全体の中に商品が自然に溶け込む構成を採用した。
・ 素材のディテールや仕上げの美しさが伝わるライティング設計
・ 質感が活きる背景設計とナチュラルな色調
・ 洗面空間の使用シーンを想起させる生活感のあるインテリア演出
これにより、ユーザーが「この空間にこの製品を置いてみたい」と想像できるようなビジュアルが完成した。
広範な製品群と複数の市場に対応する必要がある中で、制作予算を抑えながらも表現の質と柔軟性を保つ工夫が求められた。
そこで私たちは、
・ 製品は3DCGでリアルに再現
・ 一部のインテリア小物や背景は実写で撮影
というハイブリッド手法を採用。これにより、高精度のビジュアルと現実感を両立しつつ、製品追加や色違いなどの変更にも迅速に対応可能なフローを実現した。
ただの説明用写真ではなく、生活空間に馴染むスタイリング提案を盛り込んだビジュアルを重視。製品そのものの機能美だけでなく、「その製品を使った暮らしがどんなに美しいか」というビジョンを映し出すことで、ユーザーの購入意欲とブランド好感度を同時に高める。洗練されたインテリアに配置された水洗商品が、“選ばれる理由”を静かに物語る設計である。
プロジェクトの後半では、空間そのものもすべてCGで構築するアプローチを採用。これにより、
・ 現実では難しい空間サイズ・素材・光源の調整が自在に行え、
・ グローバル市場でのトレンドに即した空間演出を多数パターン制作可能に。
・ 各国の販売拠点が自国仕様に合わせてアレンジ可能な素材を共通基盤から取得できるようになった。
結果、制作効率とグローバル展開の柔軟性を両立する、拡張可能なビジュアル資産が構築された。
Date | 2024 |
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Industry | Housing equipment |
Location | Global |
01 | Define the Project Goal |
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02 | Planning the QCD |
03 | Brand Sprint Workshop |
Grand design
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