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Overview

CREATIVE IDEA

「SHUGEI NOMAD」という新しい手芸のかたち

手芸は、どこか特別な趣味のように思われがちです。
でも実際には、「忙しい日常のなかで、何かを“つくる”時間が欲しい」「でも道具も知識もない」——そんな想いを抱えている人は、きっと少なくありません。

一方で、世界各地には“暮らしの中で自然に生まれた”手仕事が今も息づいています。そこには、気候や文化に根ざした「つくる知恵」があり、現代の私たちの暮らしにも活かせるヒントが詰まっています。

SHUGEI NOMAD(シュゲイノマド)は、そんな世界各国の伝統衣装や工芸に着想を得て、誰でも自分の手で「服や日用品」を完成させられる、新しいかたちのアパレルブランドです。

世界中の伝統的な手工芸や技法、民族衣装から再発掘し、現代的なデザインと融合させたレシピで、誰でも簡単にオリジナルの衣服や日用品を「自分の手で」作ることができるたのを提供するブランドです。

 

|1|「つくる時間」が、いま私たちに必要な理由

SHUGEI NOMADが届けたいのは、単なる“ものづくり”ではありません。
針を持ち、布にふれる時間には、いまの時代にこそ必要な価値が詰まっています。

たとえば、手を動かすことに集中することで得られる「落ち着く」「無になれる」感覚。
それは、慌ただしい毎日のなかで心を整える、静かなリラックス時間です。
さらに、自分の好きな色や形を選びながら個性を表現できる楽しさや、完成させることで自然と湧いてくる“ものへの愛着”も、手芸の大きな魅力のひとつです。

日常の中で「つくる時間」を取り入れたい方に向けて、SHUGEI NOMADは新しいスタイルの手芸を提案します。

 

|2| 世界の衣服に宿る「暮らしの知恵」を、現代に生かす

このブランドのインスピレーション源は、世界中の伝統衣装や手工芸です。
たとえば、ペルーのポンチョ。寒冷地での保温性と動きやすさを両立させた衣服です。
インドのクルタは、通気性に優れ、暑い地域で快適に過ごせる構造。アフリカのブーブーには、格式や美意識が刺繍に込められています。
SHUGEI NOMADは、それらの機能性や背景にある知恵を大切にしながら、現代的で日常使いしやすい形にアレンジしています。
ただ「かわいい」「おしゃれ」だけでなく、つくる中で文化を知り、背景を想像できる。そんな深みのある手芸体験を目指しています。

 

|3| 手芸に慣れていない人から、愛好家までをつなぐ仕組み

SHUGEI NOMADでは、手芸未経験者・初心者〜経験者まで、それぞれに最適な“つくる体験”を届けるために、段階的な提供構造を用意。
○ 初心者向け
ミシン不要のシンプルなレシピ
完成まで90〜120分で達成感を得られるPOP UP方式のワークショップ
店舗に行かない仕組み作り
○ 経験者向け
世界の国をテーマにした長期ワークショップ(ユザワヤ芸術学院にて)
オリジナルの型紙やレシピを探す手間を省くカタログ的な役割

 

|4| ブランドとしての展開と発信戦略

SHUGEI NOMADは、Instagramを中心としたビジュアル主導の発信を行い、各国の文化や手芸の背景を知るコンテンツも発信し、ただ作るだけでなく“知る楽しさ”も届けていきます。公式WEBサイトでは、商品だけでなく、レシピのルーツとなる国や文化の紹介ページも用意し、購入体験に「知識と物語」を添える構成に。

また、ユザワヤとの連携により、ワークショップやPOP UPイベントも実施。
青山スパイラルガーデンや代官山T-SITEといった感度の高い場所で、実際に布や作品に触れられる場もつくります。
手芸はひとりでも楽しめるけれど、誰かと共有できることで、もっと豊かになる。
SHUGEI NOMADは、「つくる」ことを通して、ひとの感性や文化がゆるやかにつながっていく、そんな未来を描いています。

 

About

Date 2021.3.21
Industry Retail
Location Global
URL standardproducts.jp

Information

Grand design

Katsunori Nishi
Creative Director
Minami Yoshimoto
Art Director / Designer
Anne Grützner
Art Director / Designer