Knitido+

knitido+ (ニッティドプラス) は“5本指ソックス”のブランドとして、5本指ソックスのパイオニアとして業界をリードし続けているニッティド株式会社と、レッグウエアデザイナーとして20年間第一線で活躍してきた石井恵美子のプロデュースによって誕生したピラティスに特化した5本指ソックスのブランドです。グランドデザインは、ブランドの立ち上げの段階から開発アドバイザーとして、ステートメントの開発、ブランドロゴの開発、パッケージデザイン、ブランドサイトに至るまで一気通貫して担当しました。

CREATIVE IDEA

ブランドロゴの開発と並行してステートメント開発を行った。週一回の定例会では、ピラティスの事や、製造開発のことなどをヒアリングしたり、ブランディングの事を説明したりと制作側とブランド側の双方の理解を深めながらステートメントを開発した。

産まれたばかりの赤ちゃんの足指。本来の自然な足の形、本来の足の機能を持っている赤ちゃんの足指をイメージし、「n=指」を組み合わせてロゴが完成。

RESULTS

CREDIT

Brand:
Knitido+

What:
Brand Identity , Web , Package

When:
2018

Who:
Creative Direction
Nishi Katsunori

Art Direction:
Yu Yamanoha

Graphic Design:
Yuki Fujiwara

Client:
knitido

FBIC

中国食品界の大イベントFBIC 2019で、グランドデザイン上海と日本の食品撮影大手amanaグループHueが、共同でイベント出典した時のブースポスター。グランドデザインはFBICの日本担当窓口ということもあり、世界一大きなプリンターを用い、特殊加工も加えての作品制作を行った。Hueの食品シズル写真をグランドデザインがアート作品へと昇華した大判プリントは、大勢の招待客の中で大変な好評を得た。

CREATIVE IDEA

イベントという特殊空間の中で如何に足を止めてもらうか?という課題に対し『何かわからないけど凄いシズルビジュアル』を掲出することで年に一度のイベントを盛り上げ、ブース前での『撮影の実演』で集客を狙った。

DESIGN SOLUTION

世界一大きなプリンターを使ったビッグビジュアルはイベントの盛り上がりに花を添えながら、、近づくにつれそのディティールに目を釘付けにする。さりげなく連名社名を掲出しておき、我々のブース前での実演は多くのお客さんの足を止め人だかりを作ることに成功し、日本から来た我々チームに多くの問い合わせをいただくことに成功した。

CREDIT

what:
Poster

when:
2019, 2020

who:
Creative Direction
Katsunori Nishi

Art Direction
Junpei Kudo

Graphic Design
Junpei Kudo

Client:
Hue

Pianissimo Limited Edition

ピアニッシモファミリーのLEP(リミテッドエディションパッケージ)。JTが、新年やクリスマスなど季節の折り目に登場する特別パッケージ版である。ピアニッシモファミリーでは2010年のクリスマスバージョンに続き、2012年春に限定販売された。8アイテム全種そろっての販売は今回が初めて。

CREATIVE IDEA

ピアニッシモファミリーと一括りにしているが、これに属する8アイテムはそれぞれの個性を際立たせるデザイン方針に拠っていることもあり、各アイテムのビジュアルが独自の存在感を放っている。これらがLEPとして一斉にドレスアップするには、ひとつのテーマが必要だった。JTは「日本たばこ産業株式会社」。我々はここに着目し、JTのたばこは「日本発のたばこ」であると定義した。日本発のたばこにふさわしい“和”のアイデンティティに立脚したデザインのパッケージがあっても良いのでは、という発想から「和柄」というコンセプトが生まれたのである。

DESIGN SOLUTION

8アイテムの通常版との整合性を図りながら、かつ限定版としての特別感を放つにはどうすれば良いか。通常版のデザインに含まれる要素を必ず一つ取り入れ、さらに桜や月、牡丹と言った日本の伝統的モチーフを各アイテムの持つ世界観に当てはめていく慎重な選定作業となった。この時、デザインのイメージを明確化するために、このパッケージを持つ人はどんなキャラの人なのか、人格を想定しながら進めていった。アイテムごとに定められた花のモチーフごとに4点のデザイン案を提出。どのデザインも特色や箔押などといった高度な印刷技術を必要とするものだったため、JTの印刷担当スタッフにも検討の段階から加わってもらった。

RESULTS

CREDIT

Brand:
Pianissimo Limited Edition

what:
Package Design

who:
Creative Direction
Katsunori Nishi

Art Direction
Miho Kariatsumari

Client:
JT

NESTEA

スイスのグローバル食品メーカーNestleの中国企業「雀巢」から中国国内向けフルーツティーNESTEAを発売する。中国のペットボトル茶の市場规模は300億元(約4500億円)以上あり、中でもフルーツティーがシェア51%と一番大きい。また、Nestleは2003ー2013年に”雀巢冰爽茶”というブランド名でフルーツティーを発売したが、若者の支持を得られずに敢え無く撤退した過去がある。昨今の中国市場の消費傾向グレードアップのトレンドに合わせ、NESTEAの若い国際ブランドのイメージを新たにつくりあげ、ペットボトル茶市場に改めて進出する。

CREATIVE IDEA


最後発フルーツティーとして売り場で目立つことを主軸にデザイン。また、コアターゲットである18~24歳の若者が好むものとして写真を撮ってSNSにアップしたくなるようなパッケージデザインを模索。美味しさは大前提として、話題性と拡散性を強く意識したパッケージデザインをActive、Modern、Juicyの3つのアプローチを試みる。

DESIGN SOLUTION

 

グローバルブランドNestleのトーン&マナーを活かし王道感を担保。中国でのブランド認知はNestleよりも雀巢が高いため、中国名表記を担保することで信頼性もアピールする。若者のライフスタイルにあった新しいNESETEAの個性を創出し、数多ある競合の中、売り場での差別化を図るデザインを模索した。

RESULTS

清潔感ある白い背景と、フルーツティーカテゴリーをわかりやすく伝えるため、上下に分割したフルーツのイラストレーションでシズルを表現。間に文字を挟むタイポグラフィーで商品スペックをモダンに演出した。Nestleeのブランドカラーとフレーバーカラーの掛け算で品質感と美味しさ感を両立させたデザインが採用。同商品は発売から71日で1億本の売り上げを突破し、若者に愛されるフルーツティーブランドとなった。

CREDIT

Brand:
NESTEA

What:
Brand Identity, Package Design

When:
2019

Who:
Creative Direction
Jun Fujiwara

Creative Direction
Mieko Kawasaki

Graphic Design
Min Hyesung

Client:
雀巢

re:me

中国でNo1になれる健康補助飲料を作りたい。
競合ひしめく市場でどう戦うか?

RE:MEの依頼は2015~6年あたり、総経理直々の来社で始まった。彼らはRIOの成功を知っていて我々の会社を訪ねてきてくれた。中国は急激な経済成長を経て、都市部では仕事によるストレスが社会問題化を始めていたことを背景に、ノンアルコール市場は徐々に『健康補助飲料』への傾斜が始まっていていた。それまで輸入系の健康補助飲料といえば乳製品が主流で、飲むタイプのヨーグルトはとても甘く、健康補助というよりむしろデザートの一種として存在していた。一方、漢方系では中国のコーラとも言える存在・王老吉を始め多くの飲料がひしめき合っていた。

CREATIVE IDEA

RE:MEの主要な成分は中国にある『山桃』である。その点では多少漢方系飲料にも受け取れるし、フルーツ系のデザート飲料にも思える。しかも競合のカテゴリーにはそもそも『ヨーグルト』がある。その時まだ中国のヨーグルトはデザート的であったが、将来的には日本のように機能的に発展する可能性が残っている。しかしクライアントはこの西欧的で機能的なカテゴリーリーダーに拘った。それは当然だ。漢方系飲料もデザート飲料も既にレッドオーシャンである。我々の仕事はこの商品のネーミングから始まった。様々な方向性を検討した結果、中国の新しい社会背景を軸に、自分をリセットするニュアンスを感じられる『RE:ME』で決定し商標登録を取った。

DESIGN SOLUTION

『RE:ME』のデザインは『西欧的で機能的』であったほうがいい。ひと目見て『機能性』を感じられるデザイン。そして中身が見えているデザイン。様々なトライアンドエラーを繰り返していく中で、見つけたのは『薬のカプセル』モチーフ。これなら中国だけでなく世界中で機能を訴求できる。我々はローカルでしか通用しないものにデザインの軸を置かないように気を付けている。そのおかげか『RE:ME』のデザインは発売後、パッケージデザインのグローバルアワード『Pent Awards』でシルバーを獲得した。これはグランドデザイン史上、始めて中国人と日本人の合作が賞を取ったこともあり、特別に嬉しかった。一方、この商品は『RIO』のような成功を収めることはできなかった。我々の反省として、本来4象限の右に属しそうな商品を、ネーミングとデザインで左下に持っていこうとしたものの、消費者はそのようには受け取ってくれていないということか。そしてこの後、このジャンルはヨーグルトドリンクの激戦区になり『RE:ME』の存在感低下に拍車がかかったのかもしれない。

Pianissimo icene

手に取る人の人物像から、デザインを逆算想起する。

タバコはいろいろある商品の中でも非常に『関与度』の最も高い商品の一つだ。一度その商品を選んだら、お客様は数年間その商品を携帯する。2009年12月、JTから発売された「Pianissimo icene」。その名のとおり氷のような味わいの強メンソールタバコである。この製品をいかに届けたい人に届けるか?がテーマとなった。発売当初はパッケージのコンセプトに合わせてデザインされたオリジナルライターや携帯灰皿とセットで販売が予定されていた。

CREATIVE IDEA

強メンソールの氷のような清涼感と、細くて軽い華奢なフォルム。これを手に取る人のキャラクター像はどんなイメージか。キリッと尖った美しい「夜の蝶」の艶やかな世界観を鏡のようなメタリックシルバーと輝く月、一粒輝くホログラムのスワロフスキーで表現した。

DESIGN SOLUTION

JTの商品開発コンセプトは綿密に練り上げられており、我々がオリエンを伺う際には考え抜かれ狙いを絞ったターゲット層とそのキャラクター像を分析した資料が用意されている。それをベースにディスカッションし、さらに伝わりやすいイメージを掘り下げることでデザイナーが狙いを定め、その中で効率よくデザインの幅を広げられるといった非常に理に適った進め方のできる案件である。

そこで言語化されたイメージを我々が多角的に解釈してデザインに起こしていく。今回は「小悪魔」「夜の蝶」や味から連想する「氷」といったワードからイメージを広げ、モックアップの制作や定量調査を経て、膨大な案の中からこの輝く鏡のようなヴィジュアルに至った。