Standard Products

ワンコインショップ業界最大手DAISOの新ブランド。これまで培ってきた膨大な商品開発の知見を活かし、もっともスタンダードで使いやすい日用雑貨を多く揃えたブランド。300円を中心とした価格帯で、従来の商品より高品質な素材でかつ環境配慮型の商品を多く取り揃えているのが特徴。ブランドスローガンは「ちょっといいのが、ずっといい。」

CREATIVE IDEA

ワンコインショップは、私たちの暮らしに必要なあらゆる日用品を、低価格でお客様に提供することで支持を得てきた。ワンコインは、お客様の日用品にかける無駄を省く事には成功したが、日用品に必要な品質や耐久性、そして誰もが使いやすい普遍性を犠牲にしている側面も存在した。そこでDAISOが持つ膨大な商品開発の知見を生かし、従来よりも使いやすさを重視したスタンダードなデザインかつ、環境配慮型の素材を含む高品質な素材に製品開発の重心を移すことで、「飽きがこない」シンプルでベーシックな商品のラインナップを揃えるブランドを立ち上げることになった。

価格帯はワンコインショップの範疇でありながら「ロングユース」ができることに注力をした。DAISOは膨大な商品ラインナップが大きなメリットのひとつだが、Standard Productsは日常生活の上で必要度の高いアイテムだけに絞って商品開発をしている。老若男女問わず受け入れられるように過度な配色や柄は排除し、日常生活に溶け込む商品開発を心がけた。

新ブランドでは、これまでのDAISO商品よりも『品』と『質』を上げ、300円〜1,000円で販売することが決まっていた。
我々はDAISOが築いてきた既存顧客とのエンゲージは、新ブランドにおいても変化してはならないと考えた。
そこでDAISOのブランド構造を紐解き、エンゲージをそのままに新ブランドを設計し(上図)ブランド名を「Standard Products」とした。

新商品はこれまでDAISOに蓄積されている膨大な商品開発の知見をもとに、

[1] オーソドックスで飽きのこない『デザイン』
[2] コーディネートしやすい『カラーバリエーション』
[3] 独自のモジュール設計にもとづき全ての商品が『フィットするサイズ』
[4] 300〜1,000円の枠内で可能な限り素材の品質をあげていくこと

以上の4つを心掛け、商品設計を行っている。従来のプロダクトアウトの商品開発ではなく、事前に開発計画を立てることで統一された商品の世界観を構築することに成功した。

VIにおいてはブランドを主張するのではなく、お客様の当たり前の使用シーンを描くことで愛着を持って使い続けていただけるよう配慮をした。
店舗デザインはブランドカラーのグレーと木目を基調とし、商品が主役に見える設計を心がけた。整然と商品がならんだだけのDAISO店内とは差別化を図り、独自の世界観を作り上げることで新規ファンを獲得。
2021年3月のオープン後はTVや雑誌など数十社から取材を受け、SNSやWEBでも話題を集め、急速に認知度が広がっていった。

DESIGN SOLUTION

https://standardproducts.jp/

CREDIT

Brand:
Standard Products

what:
Branding, Communication, Package, Product Design

when:
2021-

who:
Creative Direction
Katsunori Nishi

Art Direction
Koji Kitada

Design
Koji Kitada, Nayuta Ozaki

Client
Daiso industries co., ltd.

ProFits

ピップのスポーツケア用品の総合ブランド「プロ・フィッツ」は生まれたばかりのブランドであるがために、ブランドのあるべき姿を担当者以外が言語化できておらず、運用ガイドラインも存在しなかった。そのためにブランド運用に様々な解釈が混ざって、いろんな種類のデザインが混在していた。

CREATIVE IDEA

ブランドガイドライン制定にあたり、参照可能な国内外のブランドガイドラインの基本構造を分析し、プロ・フィッツのブランド運用にあたって本当に必要な要素を抽出して構成した。各社企業ブランドでのブランドマニュアルは多く存在するものの、消費財を扱う企業においては、商品こそブランドとして機能することが望ましい。そこで企業ブランドの制定ルールを商品に適用し、VISION, MISSION, VALUE, PORPOSEを言語化していくことでブランドの正面を明快にした。

企業ブランドにおけるガイドライン構成
ブランドアイデンティティの事例抽出
ビジュアルアイデンティティの事例抽出

DESIGN

ブランドビジョンやスローガン、ロゴのクリアスペースや最小使用サイズ、ロゴの基本色、グラデーション、書体、パワーポイントフォーマットなど、これまで曖昧になってしまっていた部分を問い直し、ガイドラインとして再定義し直すことで、インハウスで制作するデザイナーや営業などの非デザイナーにとっても、運用しやすいものを目指した。

CREDIT

Brand:
ProFits

What:
Brand Identity Guideline

When:
2021

Who:
Creative Direction
Katsunori Nishi

Art Direction:
Ryota Ichikawa

Graphic Design:
Ryota Ichikawa

Client:
PIP

ShinkoQ

ShinkoQは日本と中国での販売を前提に、ヘアケアにおける新しいソリューションを見つけ出し、市場に「新カテゴリー」として定着させることをミッションに始まったプロジェクト。そもそも髪はそれ自体で人間の5倍を超えるの表面積を持っていて、汚れが付着しやすい性質を持っている。ならば汚れを落とすのではなく、付着させにくくすることはできないかと考えた。我々は日本と中国で女性へのアンケートを行い、受容性を確認したところで、コンセプトを『アンチポリューション』と定めた。

CREATIVE IDEA

新たなカテゴリーを創出し、その中でのリーダーとなるべく、過去の競合商品を徹底して調査。いま流行りのデザインに合わせていくのではなく、新奇性を持ちながら王道感のある『覚えられやすい』デザインを模索した。

またWEBはもちろん、LOFTなどバラエティショップでも販売することが決まっていたため、何度も店舗を訪れては商品棚の対策を練り続けた。100案を超えるデザイン案の中から日本と中国でアンケートを取り、シンボリックに『アンチ』を表現した『スラッシュ』にデザインが決定。スラッシュの大きさや太さについても徹底検証した。

DESIGN SOLUTION

商品の世界観を伝えるためのInstagram用素材撮影も行った。

Brand:
ShinkoQ

what:
Package Design

when:
2021

who:
Creative Direction
Katsunori Nishi
Jun Fujiwara

Art Direction
Koji Kitada

Design
Nayuta Ozaki
Kano Kameda
Natsuko Aoki
Li xi

Client:
ShinkoQ Co., Ltd.

BRANDFREE

BRANDFREEは中国の健康食品会社「汤臣倍健」が立ち上げる生活用品ブランド。世界中の製造メーカーとパートナーシップを組み、現地で生産から加工まで行ったもののみを直輸入する。原材料は全て純天然で無添加。世界が認める天然有機認証取得商品。商品はスキンケア用品、ボディーケア用品 、生活消耗品など多岐にわたる。本当に良質なものだけを提供し、生活者の毎日の健康に寄り添うブランドをデザインする。

CREATIVE IDEA

BRANDFREE、それは「全てのユーザーの生活にフィットすること」
BRANDFREE、それは「ノーブランド(ブランドという概念を持たないこと)」
BRANDFREE、それは「“純天然で無添加”の商品であること」

これらをブランド理念とし、20〜35歳の高品質な商品と精緻な生活スタイルを求めてる中所得クラスターをコアターゲットに設定。最後発の生活用品ブランドとして、デザインファーストな一過性で終わるものにするのではなく、世界に通用する普遍的なデザインで王道感と信頼性をつくり、アイコニックなロゴデザインで新奇性と洗練性をつくる。

Brainstorming

包装の検証

フォントの検証

0アイコンの検証

RESULTS

AWARDS

Pentawards 2020 Finalist
Red Dot Design Award 2020

CREDIT

Brand:
BRANDFREE

what:
Brand Identity, Package Design

when:
2019

who:
Creative Direction
Jun Fujiwara

Art Direction:
Yu Yamanoha

Graphic Design:
Kelvin Chen

Client:
无名极物网络科技有限公司
Brandfree Network Technology Co., Ltd.

SevenStars

セブンスターの14mmは未だに単体売上が日本一を誇る。そんな日本中で愛さるセブンスターは『変わらない』ことで愛されてきたブランド。喫煙者の高齢化とともに微減が続く状況の中で、セブンスターにも絶えず『進化』が求められている。国産葉100%で完成した新しいセブンスターの『変わらず進化する』デザインとは何か?

CREATIVE IDEA

変えてはいけない。しかし進化はしなければいけない。何を変えずに、何をリニューアルするか?セブンスターに課せられた命題は大きい。期間限定・数量限定商品ならば、ある程度のキャッチーさは許されるが、レギュラーパッケージであるならば、そこに定番となる『普遍性』を持たせることは必要条件となる。限りなく何もしない中で進化をさせていく。

DESIGN SOLUTION

セブンスターのストイックな佇まいはそのままに、アイコニックな表現は用いず『日本的』であること。セブンスターは日本を代表するブランドであり、セブンスターらしさを長く愛されなければいけない。何度もデザインを作り、調査を繰り返し、3年かけてタバコの喫味とパッケージデザインを一致させることに成功した。

RIO

RIOの依頼は2012年の反日運動直後のグランドデザイン上海へ来た。こんなタイミングで日系デザイン会社にデザインを依頼してくれる中国企業とはどんな会社だと関心を持った。依頼の概要はシンプル。中国にはまだ低アルコール市場が醸成できていない一方、日本には長年の低アルコール市場がある。彼らは中国において低アルコールNo1ブランドを作るべく『カクテル』に目を向けていた。いわば『カテゴリーリーダー』戦略と言える。

CREATIVE IDEA

中国には古くから白酒(ばいじゅ)や紹興酒がある。また2012年には青島ビールに代表される世界大手の一つに数えられるビール会社も存在していた。ここにヨーロッパからワインやウイスキーなどが大量に輸入されていたのが2012年という時代だった。また我々は過去の経験の中で人々は豊かになるほど味覚は薄いのを好むようになり、アルコール度数も下がっていく法則を知っていた。従って2012年においてビールに変わる低アルコール飲料はほぼ無い状態であった。これはまたとないチャンスかもしれない。しかし2008年に上海に拠点を構えた我々は、KIRIN氷結をはじめとする日系低アルコール進出の失敗を数多く見てきていた。価格の高さが失敗の大きな要因であることは誰にも想像ができた。しかし、少なくとも当時の中国人は『口に入れるものの中身が見れない』ことへの強い抵抗感があったのを我々は知っていた。少なくともこれはパッケージで解決できる問題であった。カテゴリーリーダへの突破口は『みんなに真似されるデザインを作る』こととした。

DESIGN SOLUTION

商品は曲線を多めに使った瓶ボトル、南米をイメージする『RIO』という商品名、カラフルな色、シルエットがフラッグにも見えるラベル、で昔からあるような王道感ある佇まいを作った。低アルコール飲料であるため成人後の若年層だけをターゲットに、当時流行り始めていた『クラブ』で映えるパッケージを提案した。プロモーションも大学での美人コンテストを主催したり、ドラマの中でのプロダクトプレースメントなど徹底的に若者に特化した戦略を進め、ついに4年目に中国のカクテルカテゴリーNo1の座を獲得。いまだにその位置を譲っていない。勿論デザインだけでカテゴリーリーダーになれるわけははない。そこには企業の方達の戦略や努力によりところが大きい。我々の常識を覆すような彼らの戦略の数々に、中国企業の強さをたくさん学ばせてもらった。

Wonder GOLDEN EYE

CREATIVE IDEA

福島のトマト農園「ワンダーファーム」から発売されたトマトビール。いわき産の大玉サンシャイントマトを使用した贅沢なレッドアイで、スッキリとした甘味と酸味が特長。そんなローカルの魅力がたっぷり詰まったクラフトビールのパッケージをデザインした。

DESIGN SOLUTION

プロモーションに予算を潤沢に避けるのであればまた違ったアプローチがあるが、本案件では基本的にすべての関門をパッケージだけでクリアすることが命題。

クラフトビールのデザインに限って言えば、一見目を惹く個性的なデザインもよく見られるが、販売量には結びつかず棚落ちしていく商品も少なくない。あくまで本質的なビールらしさを損なわないよう熟慮を重ねながらデザイン検証をおこなった。

王冠のデザイン検証

RESULTS

CREDIT

Brand:
WONDER FARM

what:
Package Design

when:
2020

who:
Creative Direction
Katsunori Nishi
Jun Fujiwara

Art Direction
Koji Kitada

Graphic Design
Koji Kitada

Client:
東の食の会
Eat, and Energize the East.

Merries premium

日本の日用品メーカー「花王」から、中国限定で発売するオムツの最上級グレード「Merries Pemium ー寵愛の抱擁ー」。日本製造の輸入商品で、中国語ネームが「寵愛の抱擁」という通り、コンセプトは赤ちゃんを愛しく抱くように内側も外側も柔らかい素材で仕上げた、肌に優しい製品。私たちは最高級日本製おむつの世界観をデザインを目指した。

CREATIVE IDEA

中国テープおむつ市場のプレミアムグレード。競合他社とは異なり、日本輸入品であることから、「Japan Premium」のイメージも大切にした方向性を立案。柔らかさと愛情を基本テーマに設定し、柔らかプレミアム・Made in Japan・商品ベネフィットの3方向アプローチを試みる。

DESIGN SOLUTION

「和」のイメージをベースに、パッケージ由来の白い世界観をシンプル   ラグジュアリーなプレミアムまでの表現に決定。日本国内と中国生活者向けのJapan Premiumの表現の受け取られ方は少し異なる部分があるため、わかりやすさを意識した表現を心がけた。 “ふわふわ”素材の綿モチーフや東洋を感じる唐草模様を活かしたクリエイティブで、商品ベネフィットを訴求。

RESULTS

CREDIT

Brand:
Merries premium (China)

What:
Communication Design, CM, EC site design

When:
2019

Who:
Creative Direction
Jun Fujiwara

Creative Direction
Mieko Kawasaki

Art Direction
Chang Sukgwan

Graphic Design
Nanae Iwatatsu

Client:
花王株式会社
Kao Corporation

Olivoila

中国のオリーブオイル業界のトップブランド欧丽薇兰。贈り物として長年認知されている欧丽薇兰のオリーブオイルギフトボックスのデザイングレードアップを図り、幅広いお客様への認知向上と活性化を狙う。

CREATIVE IDEA

すでに高級オリーブオイルとして認知されている上に高品質を求め続ける企業姿勢、地中海のライフスタイルメッセンジャーとしての役割など、常にチャレンジを試みる精神を汲み取り、従来型のギフトボックスではなく、海外アーティストとのコラボレーションのアプローチを試みた。



DESIGN SOLUTION

アーティストはヨーロッパを中心に8人選定し、それぞれをパッケージデザインイメージに落とし込んで提案。選ばれたのはフランスのアーティストJeanne Detallanteさん。PRADAやMIUMIUなどトップブランドとのコラボから絵本の世界まで、幅広く活躍するアーティストです。彼女の個性で商品の魅力を際立たせるためにライフスタイルをファッショナブルに描き、トップクラスの高級感と芸術感を創作し、ユーザーの共感を狙った。また、デザインモチーフは「食」から離れ、ワインやハム、香水などラグジュアリーなイメージを採用。地中海ギフトの華やかな世界観を構築した。

RESULTS

CREDIT

Brand:
欧丽薇兰 Olivoila 

What:
Gift Box Package design

When:
2020

Who:
Creative Direction
Jun Fujiwara
Mieko Kawasaki

Graphic Design
Min Hyesung

Client:
益海嘉里食品营销有限公司

JR信州りんご

好評を得ている「青森りんご」シリーズ。予てより待望されている青森県産以外の産地で商品化する「信州りんご」。信州りんご三兄弟と謳われるシナノスイート・シナノゴールド・秋映をミックスした100%ストレート果汁ジュース。既存の「青森りんご」シリーズではないアプローチでPKGデザインを行い、「信州りんご」ならではのオリジナリティでブランドをつくる。

CREATIVE IDEA

Design Approach 新シリーズ「信州りんご」では「青森りんごシリーズ」とは違うアプローチを前提に100%果汁ならではの表現方法を模索しました。王道感、100%果汁、丸ごとリンゴ、カットりんご、プレミアムの5つの切り口で提案。

デザインアイデアの検証

デザインの検証

RESULTS

CREDIT

Brand:
acure made

what:
Package Design

when:
2019

who:
Creative Direction
Jun Fujiwara

Graphic Design
Yoshimi Ogasawara
Nayuta Ozaki

Client:
株式会社JR東日本ウォータービジネス
JR East Water Business Co.,Ltd.