JICA

日本の独立行政法人国際協力機構JICA(Japan International Cooperation Agency)。世界の困窮な状況を軽減するべく開発途上国に対する支援や技術協力、開発資金援助を行う日本政府の組織。1974年に発足し、40年弱の歴史があるが10~20歳代といった若年層への認知が弱い。 Commercialを制作し、TVやWeb、SNSなどのメディアを活用し、JICAの活動を広告し、認知向上につなげる。

CREATIVE IDEA

非営利団体が故に制作コストは潤沢にはない。 それを逆手にとって世界の開発途上国で展開されているJICAの支援活動とこれまでの実績の一部をイラストで表現する。 分野としては、JICAの多岐にわたる活動の中から、水資源問題 、母子保健問題、国際緊急援助、ジェンダー問題の4つを取り上げた。

DESIGN SOLUTION

開発途上国の様々な課題(現状)をモノクロで描き、それらがJICAの支援(国際協力)によって改善された結果をカラーで描いた。モノクロからカラーに塗り替えられる様がJICAの活動とリンクする仕掛けで実績データと共に紹介している。ホワイトボードにマーカーのみで描くアートを累計57名の美術大学生に協力を依頼し、述べ8日間で制作した。

RESULTS

コアターゲットの若年層に対して親和性の高いSNSアプローチを効果的に活用。短期的な目標を国際協力活動を行うJICAの認知向上に設定し、Commercialを通じて日本と開発途上国(世界)とのつながりを少しでも感じてもらうことに繋げた。長期的視野においては、ODA(Official Development Assistance(政府開発援助))ならびに開発協力への理解、国際協力分野の仕事やボランティアへの興味・関心喚起につなげている。動画公開から今日まで各種SNSメディア等を通じた合計視聴回数は約30,000回以上を記録。再生回数に紐づくフォロワー数のUPと理解浸透が日々更新している。

AWARDS

Red Dot Design Award 2020

CREDIT

Brand:
JICA

What:
Brand Identity, Communication Design, CM

When:
2019

Who:
Creative Direction
Katsunori Nishi

Creative Direction
Jun Fujiwara

Art Direction
Tetsuya Utsumi

Graphic Design
Kelvin Chen

Client:
独立行政法人国際協力機構 JICA

UNIQLO Greater China

2012年から2017年にかけて、Grand Design Shanghai及びHong Kongはエージェンシーと協業し、UNIQLOの中国・香港市場案件に従事しています。グローバルアセットを活用したマス広告・セールスプロモーションツールの制作は勿論、中国市場ではUNIQLO南京西路店やUNIQLO SHANGHAI、香港市場でもPlaza Hollywood店やLangham Place店などの新店舗オープン、感謝祭、旧正月など中華圏特有のシーズナルプロモーション、ブランドタグラインLifewearの中国語ステートメント開発にも携わってきました。2016年には、インドネシア市場のクリエイティブチームとも連携。長期間、数多くの販売店舗を抱えるグレーターチャイナでのブランドコミュニケーション・セールスプロモーションをサポートしてきました。

SOLUTION

膨大な数のコミュニケーションツールをデザインする中で、市場・メディア・ツール・サイズを問わず、UNIQLOらしさ、つまりビジュアルアイデンティティ(VI)をいかに保持できるかがチャレンジとなりました。Grand Design Shanghai及びHong Kongは各拠点でプロジェクトチームを編成、ディレクターの豊富な経験やエージェンシーとの話し合いを基に、チーム内でデザインルール・スキームを独自に構築・徹底することで、それを実現しました。中華圏特有の案件では、その共通認識やノウハウを応用することで、グローバルとローカルの間でバランスをとりながら、オリジナルのクリエイティブを開発しています。

中国語でのコピーライティングにおいても、開発された日本語・英語原文をローカルに伝わりやすい形に落とし込むことは勿論、独自のコミュニケーションやプロモーションで使用するコピー開発にも携わります。国土が広く都市ごとに異なる特徴を持つ中国市場で、普遍的に共感を誘う中国語コピーが必要だったため、中国語・日本語・英語にも精通し、ブランドの哲学に対する理解だけでなく、ローカルのトレンドや文化を熟知するコピーライターチームの編成が必須となりました。Grand Design Shanghai 初期メンバーである中国人コピーライターを中心に、長期間それらの開発・プロジェクトに従事し、数多くの中国語コピーを生み出してきました。

CREDIT

Brand:
UNIQLO

what:
Advertisement, Promotion

when:
2012-2017

who:
Grand Design Shanghai / Hong Kong

Agency:
Dentsu / Dentsu Aegis (Shanghai / Hong Kong)

Client:
UNIQLO

Wonder GOLDEN EYE

CREATIVE IDEA

福島のトマト農園「ワンダーファーム」から発売されたトマトビール。いわき産の大玉サンシャイントマトを使用した贅沢なレッドアイで、スッキリとした甘味と酸味が特長。そんなローカルの魅力がたっぷり詰まったクラフトビールのパッケージをデザインした。

DESIGN SOLUTION

プロモーションに予算を潤沢に避けるのであればまた違ったアプローチがあるが、本案件では基本的にすべての関門をパッケージだけでクリアすることが命題。

クラフトビールのデザインに限って言えば、一見目を惹く個性的なデザインもよく見られるが、販売量には結びつかず棚落ちしていく商品も少なくない。あくまで本質的なビールらしさを損なわないよう熟慮を重ねながらデザイン検証をおこなった。

王冠のデザイン検証

RESULTS

CREDIT

Brand:
WONDER FARM

what:
Package Design

when:
2020

who:
Creative Direction
Katsunori Nishi
Jun Fujiwara

Art Direction
Koji Kitada

Graphic Design
Koji Kitada

Client:
東の食の会
Eat, and Energize the East.

REDSTAR MACALLINE SELLECTED

中国最大のインテリアショップ『紅星美凱龍』(REDSTAR)。世界中の家具ブランドと家電等を取り扱っており、ここで揃わないものは無いといえるほどの品数。RED STARはタレントを使ったセール広告からの脱却と同時に高級家具『紅星美凱龍』ブランドのリポジションを考えていた。毎年大型家具を買う人は居ないのに、コミュニケーションはその月に家具を検討している人にセール中心のコミュニケーションしかとっておらず、高級家具が取り揃った内容とは別に、認知質が伴わない状態であった。

CREATIVE IDEA

毎年大型家具を買う人は居ない。仮説として、5年に1度大型家具を買うとする。12ヶ月x5年=60ヶ月=今月、大型家具を必要とする人は1/60人。59/60人の潜在層は、関心がないのではなく、今必要がないだけ。つまり必要になれば買う。ならば必要になったときに思い出してもらう広告が必要となる。その今月は買わない59人へのコミュニケーションと、今月には家具購入を検討している1人を分けてコミュニケーションを設計する。具体的には交通機関のメディアを、基本的に店舗への距離で分け、店舗から離れた場所ではブランド広告、店舗に近い場所ではセール広告をおこなうものとした。

DESIGN SOLUTION

ブランド広告は、『知性のあるセンス、高級感。(ラグジュアリーな高級ではない)』とし、静的なインテリア空間をいかに驚きのある世界観にするかというテーマに挑んだ。

空港でのOOHをはじめ、セール時期などの店内ポスターを制作

CREDIT

what:
OOH

when:
2019

who:
Creative Direction
Katsunori Nishi

Art Direction
Junpei Kudo
Yu Yamanoha

Graphic Design
Yuki Fujiwara

Client:
红星・美凯龙
REDSTAR co, ltd.

せかいむすび

東の食の会が運営するプロジェクト『せかいむすび』。日本の『お米』と世界各地の『具材』とを掛け合わせ、おむすびを世界の食のプラットフォームにするというプロジェクト。オリンピックで世界中から人々が集まる契機に、自国の具材を使ったおむすびを味わってもらい、自国に持ち帰ってもらえたらなんと素敵なことか。官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局が認定する、日本文化の魅力を発信するとともに、2020年以降を見据えたレガシー創出のための文化プログラム『Beyond 2020』認定を受けています。 

https://sekai-musubi.com/

CREATIVE IDEA

おにぎりを使ったマークといえば3角形をモチーフとしたものが沢山存在するが、このプロジェクトは『むすび』がテーマ。よってマークは出来上がったおにぎりではなく『むすぶ手』が重要。その手から如何に『おむすび』を連想させるかがテーマとなった。 

RESULTS

様々なトライアンドエラーを繰り返すうち見えてきた答えは、デザイン的に整った手より、様々な味わいを生み出す温もりと優しさを持った手が最終選考に残ることとなった。和文の『せかいむすび』書体にも上品な和食のこだわりを持たせた。

CREDIT

Who:
Creative Direction
Katsunori Nishi

Art Direction
Nanae Iwatastu

LE CREUSET

我々がブランディングにおける戦略の重要性に初めて気づいたはじめてと言っていい仕事。設立直後のル・クルーゼジャポンからの依頼。オーダーは日本におけるF2層での認知を7割まで上げること。使用メディアは雑誌広告数誌。

CREATIVE IDEA

ル・クルーゼは一般的な鍋としては非常に高価である。ならば高価な理由として『機能』を訴求したくなる。しかし『機能』で戦えば『機能』で負けるのが常だ。ル・クルーゼの強豪として有名なティファールはCMで『取っ手が取れる』機能訴求をしている。ティファールとル・クルーゼ。スチール鍋とホーロー鍋を価格で比べればスチール製のティファールの方が断然安い。これでは勝ち目はない。でも女性は価格と機能だけで鍋を選ぶのだろうか?例えばカバンはどうだろう。物入れとしての機能性を価格だけでカバンを選ばない。ファッションアイテムと鍋を並列で考えるのには多少無理があるにせよ、ル・クルーゼの持つ『かわいいさ』はティファールの機能性と十分に戦えるのではないか?ここで戦略として料理雑誌に広告出稿することはず、堂々とファッション誌に出稿する戦略をとった。 

RESULTS

高級ファッションブランドと並んでも見劣りしない『鍋』の広告とは?商品は常にベストルックな方向からだけに固定し、ル・クルーゼが年に一度発売する特別色を『Seasonal collection』として発表する。色名『Chesnut(くるみ)』『Dune(砂漠)』『アンティークローズ』『わさび』から発想し、それぞれの世界観を他のハイブランドに負けない1ビジュアルに仕上げていった。

CREDIT

what:
Advertisement

Brand:
LE CREUSET

when:
2007-2011

Who:
Creative Direction
Katsunori Nishi

Art Direction
Miho Kariatsumari

Agency:
ADK

Client:
LE CREUSET

無印良品の家

Facebookが日本でユーザー数を増やしていた2010年、マスメディアを使わないSNSコミュニケーションのの活用が模索されていた。その中でも一際目立っていた『無印良品』。Facebook、Twitterアカウントのフォロワー数は、大手企業を尻目に群を抜いて多かった。そんな背景の中で行う『無印良品の家』の認知拡大キャンペーン。どのような企画がふさわしいかという問いが用意されていた。

CREATIVE IDEA

実は無印良品の販売している商品数は7,500点。
その中には『ボールペンから家』まで商品が混在している。無印良品のファンは多いけれど、『家』を本気で販売していることを知っているお客さんは1割に満たない。7,500の商品数と、家。ならば『家の中丸ごと無印良品』というモデルルームを作ったら無印良品のお客さんは本当にその家に住みたいのだろうか?いや、無印良品はお客様を満足させられるのだろうか?壮大なる問いをたて、『ぜんぶ、無印良品に住もう』キャンペーンが始まった。

DESIGN SOLUTION

『無印良品の家』Facebookアカウントのフォローを促すため、本体『無印良品』で『ぜんぶ、無印良品に住もう』キャンペーンの告知を行った。
応募の条件はただ一つ。『無印良品の家』Facebookアカウントをフォローすること、あるいはTwitterで無印良品の家の投稿をリツイートすること。Facebookアカウントはキャンペーン公開直後からフォローワーが伸び始め、1週間で6万人のフォロー=応募を受けとることになった。
1週間の募集期間に対し発表は2ヶ月後に設定し、その間Facebookでは無印良品の家の工夫されたポイントを画像や動画付きで投稿を続け、商品理解を深めてもらう期間とした。
同時に今回の当選者は実際に東京・国立にあるモデルルームに2年無料で住んでもらうことになるので、本当に住みたい意気込みをMUJI NET社に送付してもらうことで、応募者のスクリーニングを行った。応募者のあまりの熱量に、SNSコミュニケーションの際どさを実感しながらのコンテンツ投稿を行なった。2年後、このキャンペーンを知るマガジンハウスの編集者から書籍化の依頼が来て『ぜんぶ無印良品で住んでいます』という本になった。

Men’s Biore One

男性ボディケアブランドMen’s Bioreから髪・顔・体が一本で洗えるオールインワンシャンプーMen’s Biore Oneを発売する。コアターゲットはシンプルライフを好む20代~30代。これまでの王道手法タレントを使ったテレビ、新聞、雑誌、ラジオといった4大マスは使わずに、スマホ世代の彼らに向けた新たなコミュニケーションを模索する。

CREATIVE IDEA

コアターゲットのコミュニケーションツールtwitterを活用し、商品と親和性の高いユーザーをターゲティング。ユーザーのタイムラインに約10カ月間、毎週違うクリエイティブの広告を流し、ロングスパンでのブランド認知を狙う。ユーザーのシンプルライフ志向にあわせ、好感度の高いクリエイティブ目指し、日米で活躍しているイラストレーター松本セイジ氏を起用する。

DESIGN SOLUTION

43週におよぶコンテンツ制作。まず、タイムライン広告は見られない。これを念頭にどうすればユーザーの目を止めさせるか、ファンになってもらえるかを考えた。そのため週替わりで投稿されても飽きさせないアプローチを検討。コンテンツにバラエティーを持たせるため、A.店頭KV連動 B.商品コンセプト C.パッケージ訴求 D.商品ベネフィット E.お風呂すっきり F.持ち運びに便利 G.twitterネタ 7方向の切り口を用意した。制作当初に全体設計を行わなければならないので、社員全員でアイデア出しを行い、100案を超えるアイデアの中から選出を行った。

RESULTS

2018年からコンテンツ投稿をコツコツ行ってきたコミュニケーション戦略で、ユーザーからのブランド認知は大きく浸透し、同年のシャンプー部門売上1位を記録した。2020年現在のユーザーは20代~70代までと幅広い世代から支持を獲得し、女性の購買者も増えるまでに至っている。プロモーション2年が経った今もなお継続中。

CREDIT

Brand:
Men’s Biore One

What:
Communication Design, Sns

When:
2018~

Who:
Creative Direction
Jun Fujiwara

Art Direction
Yoshimi Ogasawara

Graphic Design
Natsuko Aoki

Art Direction
Tetsuya Utsumi

Graphic Design
Kelvin Chen

Client:
花王

Merries premium

日本の日用品メーカー「花王」から、中国限定で発売するオムツの最上級グレード「Merries Pemium ー寵愛の抱擁ー」。日本製造の輸入商品で、中国語ネームが「寵愛の抱擁」という通り、コンセプトは赤ちゃんを愛しく抱くように内側も外側も柔らかい素材で仕上げた、肌に優しい製品。私たちは最高級日本製おむつの世界観をデザインを目指した。

CREATIVE IDEA

中国テープおむつ市場のプレミアムグレード。競合他社とは異なり、日本輸入品であることから、「Japan Premium」のイメージも大切にした方向性を立案。柔らかさと愛情を基本テーマに設定し、柔らかプレミアム・Made in Japan・商品ベネフィットの3方向アプローチを試みる。

DESIGN SOLUTION

「和」のイメージをベースに、パッケージ由来の白い世界観をシンプル   ラグジュアリーなプレミアムまでの表現に決定。日本国内と中国生活者向けのJapan Premiumの表現の受け取られ方は少し異なる部分があるため、わかりやすさを意識した表現を心がけた。 “ふわふわ”素材の綿モチーフや東洋を感じる唐草模様を活かしたクリエイティブで、商品ベネフィットを訴求。

RESULTS

CREDIT

Brand:
Merries premium (China)

What:
Communication Design, CM, EC site design

When:
2019

Who:
Creative Direction
Jun Fujiwara

Creative Direction
Mieko Kawasaki

Art Direction
Chang Sukgwan

Graphic Design
Nanae Iwatatsu

Client:
花王株式会社
Kao Corporation

Panasonic F1 air conditioning

Panasonic Chinaの家庭用エアコンの販促用の映像とコンセプトブックを作成しました。

CREATIVE IDEA

2015年当時の中国におけるエアコン販売では強速暖強速冷の需要が高くありました。高出力のコンプレッサーを低価格で提供する他社に対して外国資本のパナソニックが他の中国家電企業より優れていたのはチューニング技術による強速暖強速冷の達成でした。コンプレッサーとインバーターとエネチャージのチューニング技術は排気量が低くても高性能なF1マシンを例えにする事でパナソニックの高い技術力を訴求できたプロモーションになりました。

DESIGN SOLUTION

F1のコアなパーツとエアコンのパーツをシンクロナイズさせてこの商品の良さを伝えるコンセプトブックを制作しました。映像ではチューニング技術の訴求とF1マシンからエアコンにメタモルフォーゼさせる演出をポイントにしました。

CREDIT

Brand:
Panasonic

what:
Branding, Advertising, Sales Promotion

when:
2015

who:
Creative Direction
Takafumi Tsujino

Art Direction:
Junpei Kudo

Graphic Design:
Junpei Kudo

Client:
Panasonic